Ratio

Ratio(率)について少し考えたい。先日、マイナンバーカードの普及率と言う報道を目にしました。50%を超えているところがあり、DX加速が期待されるという見出しで。ついに、そこまで来たかと思いつつ、目を通すと残念ながら地方都市が並んでました(関係者の努力を卑下するものではありません)。管理戸数が少ないと(対応職員も少ないと言えますが)細やかな対応もでき、一人当たりの率に対する寄与度も大きいということにはなろうかと思います。この一年程は、コロナ関連で(例えば病床使用率とか)随分と率を利用してきました。ここで注意しないといけないのは分母の違いということです。この部分を補う意味で、”100万人あたりに換算すると”と言った数字が補足されます。同じ50%でも、100床に対しては50床もあるが、10床だと5床しかないことになります。身近なところでは、野球の打率があり、これも規定打席数以上でないと記録にならない(つまり、分母の条件をほぼ同じにする)ことになっています。一方で、新規感染者数は絶対値で報道されます。陽性率などで表現すると先の病床数とのイメージが離れるし、メッセージ性も弱くなるように思います。報道する側も複数の数字・評価を持ってポイントをわかりやすく知らせる工夫がいるでしょうし、受け取る我々も率の見方を多角的に捉える必要があるのではと思います。

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