CFD

概ね想像されるのは Contract For Difference の略ということらしい。ところが、Computational Fluid Dynamics の略でもあり、この分野の会社にいた私としてはこちらを思い浮かべます。数値流体解析のことで、スーパーコンピュータ富岳でおこなった飛沫のシミュレーション結果のアニメーションが幾度かTVで放映されたので見られた方もいらっしゃるかもしれません。数値流体解析は今やものづくり産業のいろんなところで行われている、案外身近なものです。ビルと建てるとどのようなビル風が生じるかを予測したり、車の空気抵抗を予測したり、船のスクリューの形状を最適化したりと分野も多岐にわたります。電気製品が異常に熱くならないように排熱ルートを設計するにも必要な技術になるます。これらは流体の運動方程式をコンピュータで解くことにより流れを予測します。乱暴に言うと大規模な連立方程式を解くことになります。この規模でシミュレーションの精度と必要とされるコンピュータリソースが変わります。現実的には、コンピュータリソースが決まっていて、計算できる規模が決まり、期待される精度が制約されると言う感じなのですが。と言っても、実験と成り代わっている部分もあります。富岳のようなコンピュータが中小企業まで使えるようになる未来を願っています。

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